ゴルゴ14
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イラク派遣に隠されたキリスト教の世界より


<中略>

■日本のプロテスタントとカトリック

 今まさに「ショー・ザ・フラッグ(旗幟鮮明にせよ)」を慣れな
い手付きで掲げて乗り込もうとしているのが日本である。イラク南
部サマワで駐留を予定している陸上自衛隊は、英国軍の指揮下に置
かれ、オランダ軍と協力関係になる。つまり、ロイヤル・ダッチ・
シェル連合の中に組み込まれることになる。米国軍の指揮下ではな
いことに注目すべきであろう。
 そして、断固たる決意で自衛隊派遣を指揮する石破茂防衛庁長官
もプロテスタントである。本人の発言によれば、新島襄と同志社大
学を作った初代金森通倫(母の祖父)から数えて4代目のクリスチ
ャンであり、子供の頃は毎週教会に通っていた。「神が存在しない
という考え方自体が信じられない」と語り、同じプロテスタントで
ある三浦綾子の「塩狩峠」にも言及している。
 「日本の防衛庁長官はキリスト教徒のネオコン。だから、キリス
ト教的価値観を重視するブッシュ大統領やネオコンのウォルフォウ
ィッツらと結びついて、一心同体でイスラムに対峙するんだ」と書
かれかねないとして、宗教心を語らないようにしてきたとのことで
あるが、この発言が掲載された言論誌「諸君2004年3月号」で
は4ページに渡って宗教観を語っている。この文面を読む限り、断
固たる決意の裏にはプロテスタントの自己犠牲的な理想主義が見え
隠れしており、カルヴァン派の影響が読みとれる。
 聖書の教えからカトリック教会を批判して、離党したのがプロテ
スタント(抗議者)であり、カトリックを代表している日本人が、緒
方貞子・前国連難民高等弁務官である。
 緒方貞子の曽祖父は犬養毅元首相、祖父は外務大臣を経験した芳
沢謙吉、父親は元フィンランド大使を務めた中村豊一である。夫で
ある緒方四十郎(元日銀理事、日本開発銀行副総裁)は首相目前と
いわれながら急逝した緒方竹虎元自由党総裁の子息であり、富士ゼ
ロックスの非常勤取締役や世界の選び抜かれた国際経済・国際金融
専門家や金融政策当局などが集う国際金融マフィアの牙城「グルー
プ・オブ・サーティー(三十人委員会)」のメンバーを務めてきた。
つまり、世界の有力者の誰もが認める日本を代表する国際派エスタ
ブリッシュメント・ファミリーである。
 もともと小泉首相は2002年1月に更迭した田中真紀子前外相
の後任に、緒方貞子をあてる人事を希望していたが、「家族の反対
が非常に強い」「米フォード財団などの残された仕事をやり遂げた
い」。そして、「何よりも、NGO参加排除問題で更迭騒動になる
日本政治の現状には失望感がある。政権が一夜にして高支持率から
低支持率に引っくり返るような状況でしょう」(毎日新聞2002
年2月2日)などの理由で、夫である四十郎と相談したうえ、2月
1日朝、福田長官に国際電話で正式に固辞する考えを伝えた。
 同じ2月1日にニューヨーク市内のホテルで開かれた世界経済フ
ォーラム年次総会(ダボス会議)の夕食会に出席した緒方貞子は、
イランのアフガニスタンへの干渉が問題になったことに対する毎日
新聞の取材に「米国があんないらんことを言うから(イランも)い
ろいろ言う」と述べ、ブッシュ米大統領の悪の枢軸発言を批判する
コメントも飛び出している。
 そして、2003年10月1日、川口外相は独立行政法人として
新たなスタートを切った国際協力機構(JICA)の理事長に緒方
貞子を任命している。外務省OB以外では始めてとなる人事である。
 小泉首相や石破防衛庁長官が語るイラクの民主化には、キリスト
教原理主義とネオコンの戦略観に支配されているとしか思えない時
期があった。しかし、この2003年10月を契機に慎重さが目立
つようになってきた。
 この国連とカトリックを結び付ける緒方貞子の起用は、小泉政権
内のバランスを大きく変えたものと思われる。その象徴的な出来事
は2003年12月の欧州、国連本部、中東への首相特使派遣であ
る。橋本龍太郎元首相は英国でストロー外相、ドイツでシュレーダ
ー首相、フランスでシラク大統領と会談し、高村正彦両元外相はエ
ジプト、サウジアラビアを訪問、逢沢一郎外務副大臣もヨルダン、
シリア、クウェイトを訪れた。そして中山太郎元外相をニューヨー
クの国連本部に派遣しアナン事務総長と会談を行っている。この時、
中山特使は、フセイン元大統領の拘束により、フランス、ドイツも
含めた国際社会が一致する機運が生まれたという認識を示し、人道
支援を念頭に国連が中心的な役割を果たすよう求めたとされている。
おそらくこの時にイラクでの戦後復興における日本と欧州、そして
国連との密約が交わされていた可能性が高い。
 創価学会という宗教票に支えられた小泉政権、そしてイラクへの
自衛隊派遣を指揮するプロテスタントと国際協力機構(JICA)
のカトリックの存在、これが現在の日本の置かれた現実である。ま
た、このことが自衛隊に対するイスラム原理主義によるテロの可能
性を高めることになることを指摘しておきたい。
 そして、宗教をまとってイラクへと向かう日本に、現在の世界の
隠された構図が明確に暗示されているのである。

■「新たな国際秩序」の行方

 2003年11月4日、アナン国連事務総長は米国が先制攻撃の
理論に基づいて単独主義的にイラク戦争に踏み切ったことで、国連
創設以来の集団安全保障の原則が揺らいだとの危機感を表明し、安
保理拡大を含めた国連の包括的改革に関する諮問委員会の新設を発
表する。この諮問委員会に16名のメンバーが任命されているが、
この16名の賢人の中に緒方貞子と米国から現在のイラク情勢の泥
沼化を予測しイラク戦争反対を表明していたブレント・スコウクロ
フト元大統領補佐官が選ばれている点は興味深い。
 そして、緒方夫妻が夫婦揃って仲良くメンバーを務めているのが、
トライラテラル・コミッション(三極委員会=旧日米欧委員会)で
ある。なお英ガーディアン紙は1999年4月13日付の記事で緒
方貞子がある秘密会議のシークレット・メンバーであるとする記事
を掲載している。これが事実だとすればこの会議に参加した唯一の
アジア人ということになる。その会議の名はビルダーバーグ会議で
ある。
 「新たな国際秩序」と「古い国際秩序」の違いを入念に検証すべ
き時が来たことは間違いない。ここには単純な「反米論」や「親米
論」などは存在しない。個人個人がしたたかに泳ぐ術を身につけれ
ばいいだけの話しである。
 共和党の一角であるリバタリアンに影響された古神道派の私自身
を「反米主義者」扱いする方々にこのコラムを捧げたい。今日も1
970年代の米国の音楽CDを聞きながら、愛すべきやんちゃな米
国の行方を憂いでいる。
 ジョン・ケリー上院議員の応援に駆けつけたベテラン・シンガー
・ソングライターであるキャロル・キングの名曲をアレンジした
"You've got a friend in John Kerry."が本来の姿を取り戻しつつ
ある米国を象徴していると思いたい。
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